世界最大の自動車市場、中国ではEV=電気自動車などの「新エネルギー車」と呼ばれる車の販売台数が、ことし1月から8月までの累計で380万台余りに上り、この時点で年間の販売台数としては、これまでで最も多くなり、電動化がさらに加速しています。
中国の自動車メーカーなどでつくる「自動車工業協会」によりますと、8月、中国国内で販売されたEVやプラグインハイブリッド車などの新エネルギー車は66万6000台でした。
ことし1月から8月までの累計では、去年の同じ時期の2倍余りの386万台となり、この時点で去年1年間の販売台数を上回って年間の販売台数としてはこれまでで最も多くなりました。
ガソリン車を含めた新車全体に占める割合でも20%余りに上り、電動化がさらに加速しています。
中国政府が、景気対策としてEVへの買い替えを促進していることや、充電設備などのインフラ整備が進んでいるほか、国内外のメーカー間の競争が激しくなっていることが主な要因で、業界団体はことしの新エネルギー車の販売台数は550万台に上ると予測しています。
一方、8月の新車全体の販売台数は238万3000台で、去年の同じ月を32.1%上回る大幅な増加となり、減速が続く景気を下支えしています。
-- NHK NEWS WEB