大手商用車メーカーが、走行距離に応じて電池の容量を3種類から選べる新型のEVトラックを発売します。脱炭素への対応を迫られる国内の物流業界では、このところ中国で生産されたEVを導入するケースが相次いでいて、競争が本格化しそうです。
三菱ふそうトラック・バスは、今月、小型EVトラックの新型モデルを来年春に発売すると発表しました。
新型モデルは3種類の電池の容量を用意し、走行距離を80キロ、140キロ、200キロから選べるのが特徴で、距離や価格の選択肢を広げて、物流業界の需要を取り込むねらいです。
安藤寛信開発本部長は「脱炭素社会の実現に向けて、さまざまなお客のニーズに応えることにこだわった。EVの普及に向けて、充電インフラの整備など、さまざまな業界と一緒に取り組んでいきたい」と話しています。
小型のEVトラックでは、日野自動車がことし6月、1回の充電で150キロ走行できるモデルを発売したほか、いすゞ自動車も今年度中に初めてのモデルを発売する計画です。
物流業界も脱炭素への対応を迫られる中、国内の新興メーカーが開発し、中国メーカーに生産を委託したEVを大量に導入するケースも相次いでいて、今後、競争が本格化しそうです。
-- NHK NEWS WEB