物流業界では人手不足が課題となるなか、物流倉庫を自動化する動きが広がっています。ソフトバンクグループの子会社は物流倉庫の自動化事業に新たに参入することになり、12日最新の技術を紹介する施設をオープンさせました。
千葉県市川市にオープンした物流施設は、広さが1000平方メートル余りで荷物を自動で格納し、ピッキングすることができる自動倉庫システムが導入されています。
また、荷物の位置や数などの情報をディスプレイで確認することができるメガネ型の端末「スマートグラス」や、発送する荷物を自動でこん包する装置なども取り入れられています。
物流業界ではネット通販などの荷物が急増する一方で人手不足が課題となっていて、会社ではこれまで開発してきたロボット技術などを活用してこうした課題を解決したいとしています。
坂田大CPOは「少子高齢化も含めて労働力不足が顕著に出ている業界の一つが物流だ。労働環境を機械化によって、よりよい方向にできると思う」と話していました。
物流の自動化をめぐっては、ベンチャー企業などが大型倉庫の完全自動化を実現させたほか、商社が物流施設で運搬や仕分けを行うロボットの貸し出しサービスを始めるなど各社の取り組みが活発になっています。
-- NHK NEWS WEB