フランスの主要メディアは、13日、フランス映画界の巨匠、ジャンリュック・ゴダール監督が死去したと一斉に伝えました。91歳でした。
ゴダール監督は、1950年代から60年代にかけてフランスの映画界に新風を吹き込んだ「ヌーベルバーグ」の旗手として知られています。
1960年に公開した、映画「勝手にしやがれ」のほか、「気狂いピエロ」など数々の作品を手がけ、その作風は世界の映画人に大きな影響を与えました。
そして、1965年のベルリン国際映画祭では「アルファヴィル」が最高賞の金熊賞を受賞したほか、1983年にはベネチア国際映画祭で「カルメンという名の女」が最優秀賞の金獅子賞を受賞するなど国際的にも高い評価を受けてきました。
一方で、1960年代後半から一時期、商業的な映画からの決別を宣言し、政治的な映画の製作に取り組んだこともあります。
ゴダール監督は近年も映画製作に携わり、2014年には「さらば、愛の言葉よ」でカンヌ映画際の審査員賞を受賞しました。
フランスの大手紙ルモンドは、「ゴダール監督はフランス映画界に長く影響を与え続けた。その作品と人生は革命以外の何ものでもなかった」と功績をたたえています。
フランスの主要メディアによりますと、ゴダール監督は13日に亡くなったということです。
91歳でした。
-- NHK NEWS WEB