エンジンの検査データで不正が明らかになった日野自動車は、国から出荷を認められた中型トラックの一部の車種で13日から出荷を再開しました。
ただ、大型トラックなど今も出荷再開の見通しが立たない車もあり、影響の長期化は避けられない状況です。
東京 日野市に本社を置く日野自動車は排ガスなどの不正なデータを国に提出していた問題で、ことし3月から対象となるトラックやバスの出荷を停止しています。
先月22日には新たな不正が見つかり、自社のエンジンを搭載する国内向けのすべてのトラックとバスの出荷を停止する異例の事態となりました。
しかし、今月9日、性能が基準に適合していると確認されたエンジンに対しては国が出荷を認めたため、13日から中型トラックの一部の車種で出荷を再開したということです。
会社では、出荷が認められたほかのトラックとバスも順次、出荷を再開するとしています。
しかし、車の生産に必要な認証が取り消されているエンジンを搭載した大型トラックなどは、今も出荷再開の見通しはたっておらず、トラックを使っている企業や取り引き先の部品メーカーなどへの影響は長期化が避けられない状況です。
日野自動車は「お客様に早く車両をお届けするため、出荷を再開した。一連の不正により、ご迷惑をおかけしている皆様に改めて深くおわびします」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB