アメリカのコーヒーチェーン、スターバックスは、13日、デジタル作品が複製されたものではなくオリジナルだと証明する「NFT」と呼ばれる技術を活用して顧客に特典を付与する新たなサービスを始めると発表しました。アメリカでは、IT以外の分野でもNFTをビジネスに活用しようという動きが広がり始めています。
これは、アメリカのスターバックスが、13日に開いた投資家向けのイベントで明らかにしました。
NFTは、インターネット上のデジタル作品が、複製されたものではなくオリジナルだと証明する技術です。
スターバックスは、オンライン注文ができるアプリの中に、コーヒーについて学んだり、ゲームを楽しんだりできる機能を追加し、この体験を完了するとNFTの技術を使ったデジタルのスタンプを入手できるとしています。
また、アプリ上でNFTをデジタル資産として売買もできるということで、集めたNFTのスタンプの数に応じて、コーヒーの産地の見学などの特典が付与されるということです。
アメリカの調査会社、グランドビューリサーチによりますとNFTの市場規模は2030年までに2117億ドル、日本円にして30兆円あまりにのぼる見通しだということです。
最近ではIT大手だけでなく、ハンバーガーチェーンのマクドナルドやアメリカの小売り最大手、ウォルマートもNFTに参入すると報じられるなど、NFTをビジネスに活用しようという動きが広がり始めています。
-- NHK NEWS WEB