「トヨタ自動車」は、車をインターネットにつなげる「コネクテッドカー」の分野で通信大手の「NTT」と提携し、将来的には高速の無線通信を活用して自動運転の実用化につながる技術の開発も進めていくことになりました。
関係者によりますと、トヨタは、車をインターネットにつなげ、さまざまなサービスが利用できる「コネクテッドカー」の分野でNTTと提携します。
具体的には、NTTが開発を進めている「5G」と呼ばれる次世代の通信方式を活用します。5Gは現在の通信方式に比べて速度が10倍速くなるとされ、「コネクテッドカー」の中で、きれいな動画など、より高度なサービスを楽しめるようになります。また、車どうしや道路に設置されるセンサーと瞬時にデータをやり取りできるため、自動運転の技術への応用も期待できます。
トヨタは「コネクテッドカー」の分野で通信大手のKDDIとも提携していますが、NTTとの提携によって将来的に自動運転の実用化に向けた技術開発をさらに加速させる狙いがあると見られます。
自動運転をめぐっては、「ホンダ」がIT企業の「グーグル」と共同研究したり、「日産自動車」と「ルノー」が「マイクロソフト」と提携したりするなど、業種を超えた提携が活発化し世界的な競争が一段と激しくなっています。
-- NHK NEWS WEB