静岡県で通園バスの車内に3歳の女の子が取り残されて死亡した事件を受けて、ブザーを使って置き去りを防ぐ安全装置の実験が行われました。
実験は、東京 世田谷区にある6歳から10歳の子どもたち18人が通う施設で、実際の送迎バスを使って行われました。
安全装置は都内のメーカーが実用化に向けて開発を進めているもので、エンジンを切るとブザーが鳴り、後部座席に設置されたボタンを押すまで音が止まらない仕組みで、子どもを確認する機会を増やすことにつながります。
14日は運転手や職員、それに子どもたちも参加し、エンジンを切るとブザーが鳴り子どもが全員降りたのを確認してブザーを止めるまでの一連の流れを確認していました。
「オクト産業」の安達良平社長は「子どもたちが乗り降りするのにかかる時間や行動パターンなども参考になった。今後、運転手などとも打ち合わせをして、さらに改良していきたい」と話していました。
また「ヒロック初等部」の蓑手章吾校長は「同じように子どもの命を預かる立場としてひと事ではない。使い方は簡単で有効だとは思うが、機械の誤作動もありえるので、テクノロジーが進歩しても人によるチェックは必要だ」と話していました。
-- NHK NEWS WEB