ことし7月、埼玉県秩父市の鉱山のトンネルで、30代の男性2人が死亡した事故で、警察は、立ち入り禁止と分かっていながら鉱物の採取や探検のために侵入したとして、一緒に訪れていた2人を書類送検しました。
ことし7月、埼玉県秩父市中津川にある鉱山のトンネルの中で、東京 大田区に住む36歳と35歳の男性2人が倒れているのを、一緒に来ていた別の男性が見つけました。
警察によりますと、2人が倒れていた付近は酸素濃度がほぼゼロの状態だったということで、その後、死亡が確認されました。
警察は、酸欠が原因とみて調べるとともに、一緒に来ていて2人を見つけた、群馬県の43歳の男性と埼玉県の51歳の男性から事情を聴くなどしていました。
その結果、トンネルは、鉱山を運営する会社が管理していて、立ち入り禁止だと知っていたにもかかわらず、侵入した疑いがあることが分かり、警察は15日までに、一緒に来ていた2人を、軽犯罪法違反の疑いで書類送検したことが捜査関係者への取材で分かりました。
2人は調べに対し、「SNSで知り合った仲間と、鉱物採取や探検に訪れた。入り口に立ち入り禁止の看板があり、扉もあったことから、入ってはいけない場所だと分かっていた」などと容疑を認めているということです。
-- NHK NEWS WEB