15日、群馬県板倉町の食品などの香料を製造する工場で作業員2人が意識を失った状態で発見され、別の作業員1人が体調不良を訴えました。
3人は病院に搬送されましたが、このうち1人の死亡が確認され、警察などが当時の詳しい状況を調べています。
15日午前11時すぎ、群馬県板倉町大蔵の「長谷川香料株式会社板倉工場」で、タンクの中で意識を失った作業員1人を別の作業員が助けようとしているのを、周囲にいた作業員が見つけました。
通報を受けた消防が駆けつけたところ、タンクの中にいた2人はいずれも意識を失っていて、周囲にいた作業員1人も頭痛とめまいの症状を訴えて病院に搬送されました。
警察によりますと、このうち栃木県佐野市の作業員の芝宮誠さん(48)の死亡が搬送先の病院で確認されました。
警察によりますと、当時、芝宮さんたちはコーヒー豆を蒸留させた蒸気をタンクにためて液体化させる作業をしていたということです。
また、現場では高濃度の一酸化炭素が検出されたということです。
警察と消防が当時の詳しい状況を調べています。
-- NHK NEWS WEB