ウクライナ東部ではウクライナ軍が反転攻勢を進め、ロシア軍の苦戦が伝えられています。
こうした中プーチン大統領は兵力になお余裕があるとアピールしましたが、国内では受刑者を戦闘員に勧誘していると伝えられるなど、兵力不足を補おうとする動きも見られます。
ウクライナ軍は東部ハルキウ州のほぼ全域をロシア軍から解放し、中心都市のハルキウでは商店が再開したり避難していた人が戻ってきたりしています。
ウクライナ軍は北東部で反撃を続けていて、戦況を分析しているイギリスの国防省はロシア軍がハルキウ州と隣接するルハンシク州の境界線に沿った主要な補給路を断たれないよう防衛ラインを築いていると指摘しています。
ロシア国防省は17日、東部ドネツク州や南部ヘルソン州など各地で攻撃を行ったと発表しましたが、イギリス国防省は「前線部隊に余力や士気が残っているかは不明だ」としてロシア軍が苦戦しているという見方を示しています。
こうした中、ロシアのプーチン大統領は16日「戦っているのは軍のすべてではなく一部でしかない」と述べ、兵力にはなお余裕があるとアピールしました。
ただロシア国内ではプーチン大統領の側近が自治体のトップに地域単位で自主的な動員をかけるよう呼びかけたほか、民間軍事会社「ワグネル」が受刑者を戦闘員に勧誘していると伝えられるなど、兵力の不足を補おうとする動きも見られます。
-- NHK NEWS WEB