東京 大田区で妻にメタノールを飲ませるなどして殺害したとして製薬会社に勤める夫が逮捕された事件で、焼酎にメタノールが混ぜられた疑いのあることが捜査関係者への取材で分かりました。死亡が確認された2日前にとった夕食の際に混ぜられた可能性があり、警視庁が詳しいいきさつを捜査しています。
ことし1月、大田区西馬込のマンションで、吉田容子さん(40)にメタノールを飲ませるなどして殺害したとして、夫で製薬会社に勤める吉田佳右容疑者(40)が殺人の疑いで逮捕され、18日に検察庁に送られました。
警視庁は、メタノールの具体的な摂取方法について捜査を進めていましたが、その後の調べで、購入履歴などから、焼酎にメタノールを混ぜられた疑いのあることが捜査関係者への取材で分かりました。
メタノールは酒とともに摂取すると1日ほどかけて中枢神経などに異常が生じるとされ、捜査関係者によりますと、妻は、死亡が確認された2日前の夕食のあと、その翌日の午後から、ろれつが回らずベッドから落ちたり水風呂に入ったりするなどの異常がみられたということです。
妻は日頃、食事などの際にパック入りの焼酎を飲んでいたということで、警視庁はこの時にメタノールが混ぜられた可能性があるとみて捜査しています。
調べに対し「妻に殺意を抱いたことはないし、家にメタノールを持ち込んでいない」などと容疑を否認しているということです。
-- NHK NEWS WEB