宮崎県内では、台風14号の影響で各地で今も停電が続いていて、生活に影響が出ています。
このうち綾町では、午前11時現在で全体の2割近くに当たるおよそ790戸が停電していて、町内に住む前畑茂さん(84)は台風が接近していた18日から2晩続けて自宅の電気がつかなくなっていて、夜は懐中電灯やろうそくの明かりで過ごしているということです。
また、停電のため風呂でお湯を使うことができなくなっているほか、炊飯器も使えないなど生活に影響が出ているということです。
また、インターネット上で調味料を販売している会社の事務所ではパソコンが起動できないため、注文をすぐに受けることができなくなっていて、取引先に連絡するなど対応に追われていました。
さらに町内の交差点では20日の午前中、まだ点灯していない状態の信号もあるなど台風による停電の影響が続いています。
九州電力では、宮崎支店などに非常災害対策本部を設置し、復旧作業を急いでいますが、午前11時現在、県内で合わせておよそ3万9020戸が停電していて、規模が大きいことから停電の解消に時間がかかっているということです。
前畑さんは「炊事や洗濯などが十分にできず困っています。今の生活は便利ではなく早く停電が復旧してほしいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB