石油元売り最大手のENEOSホールディングスの杉森務 元会長が、先月12日、一身上の都合で突然辞任したことについて、会社側は、辞任の理由が女性に対するセクハラ行為だったことを明らかにしました。
会社によりますと、杉森 元会長は、ことし7月、那覇市の飲食店で接客をしていた女性に対して、性的に不適切な行為に及んだということです。
被害を受けた女性の弁護士からの連絡を受けて会社で調査したところ、本人が事実関係を認め、セクハラ行為であることが確認されたということです。
これを受けて齊藤猛社長が辞任を求め、杉森 元会長がみずから辞任届を提出したということです。
杉森 元会長は先月12日、一身上の都合を理由に突然辞任し、会社側は辞任の詳しい理由は答えられないとしていました。
セクハラの事実を直ちに公表しなかったことについて、会社では「被害を受けられた方のプライバシー保護を最優先した」としていて、記者会見などを開く予定はないとしています。
そのうえでENEOSホールディングスは「人権尊重、コンプライアンスの徹底を経営の最優先事項と位置づけているにもかかわらず、元会長みずからがこれに背く行為を行ったことは極めて遺憾だ」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB