21日のニューヨーク株式市場ではFRB=連邦準備制度理事会が大幅な利上げを決めたことを受けて景気減速への懸念が強まり、ダウ平均株価が500ドルを超える大幅な値下がりとなりました。外国為替市場では一時、円安が進み、その後売り買いが交錯する展開となりました。
21日のニューヨーク株式市場ではFRBが3回連続となる0.75%の大幅な利上げを決めたことを受けて景気が減速することへの懸念が強まり、売り注文が膨らみました。
ダウ平均株価の終値は前日に比べて522ドル45セント安い、3万183ドル78セントでした。
また、ニューヨーク外国為替市場では利上げの発表直後は日米の金利差の拡大が意識されて円相場は一時、1ドル=144円70銭まで値下がりしました。
しかし、その後は利上げによるアメリカの景気減速への懸念などからドル売り円買いの動きが出て円相場は1ドル=144円前後の水準で取り引きされています。
市場関係者は「FRBの会合の参加者による政策金利の見通しが発表され、想定よりも高いとの受け止めも出て、大幅な利上げが続き、経済への悪影響を懸念する投資家が多かった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB