NTT西日本は、先月発生した通信障害について、詳細な原因や影響の範囲などについてまとめた報告書を26日、総務省に提出しました。
NTT西日本では先月25日、関西をはじめとする広い範囲で、光回線を使ったインターネット通信の障害が発生しました。
総務省が公表した報告書の概要によりますと、障害は関西をはじめとする30の府県で発生し、午前9時前から5時間47分にわたって、最大でおよそ211万回線のインターネット通信がつながらない、または、つながりにくい状況になったなどとしています。
また、原因については、伝送装置の保守ネットワークの不適切な運用によって、通信ネットワークを監視する機器でアクセスが集中する「ふくそう」と呼ばれる状態が発生したうえ、本来切り替わるはずの予備の装置も正常に作動しなかったためだなどとしています。
今回の通信障害について総務省は電気通信事業法が定める「重大な事故」に該当するとして会社に対し詳細な報告を求めていました。
また、通信障害の原因となった機器がほかの事業者でも広く使われているなどとして、今月14日には大阪市内にあるNTT西日本の施設に立ち入り検査を行っています。
総務省では今後、報告書の内容も踏まえ、行政指導など必要な対応を検討することにしています。
-- NHK NEWS WEB