27日のニューヨーク株式市場は、アメリカで続く大幅な利上げやロシアとドイツを結ぶ海底の天然ガスパイプラインでのガス漏れなどへの懸念から売り注文が出て、ダウ平均株価は6営業日連続で値下がりし、ことしの最安値を更新しました。
27日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は前日に比べて125ドル82セント安い2万9134ドル99セントと、ことしの最安値を更新しました。
ダウ平均株価の値下がりは6営業日連続で、この間の下落幅は1800ドルを超えました。
この日のFRB=連邦準備制度理事会の幹部の金融政策に関する発言などからアメリカで大幅な利上げが続くとの見方が改めて広がり、景気が冷え込むことへの懸念から売り注文が出ました。
また、ロシアとドイツを結ぶ海底の天然ガスパイプライン、ノルドストリームでガス漏れが起き、天然ガス価格が上昇してインフレ圧力が強まることへの懸念が出たことも株価の下落につながりました。
市場関係者は「インフレを抑えるための欧米の利上げによって世界経済が減速するとの見方が根強く、株価の下落が続いている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB