回転ずしチェーンの「かっぱ寿司」を運営する「カッパ・クリエイト」の社長が、以前勤めていたライバルチェーンの営業秘密に当たるデータを不正に持ち出したとして、警視庁が不正競争防止法違反の疑いで社長を逮捕する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
捜査関係者によりますと、「かっぱ寿司」を運営する「カッパ・クリエイト」の田邊公己社長(46)はおととし、競合する別の回転ずしチェーン「はま寿司」の営業秘密に当たる情報を不正に持ち出したとして、不正競争防止法違反の疑いがあるということです。
警視庁は去年、「はま寿司」からの刑事告訴を受けて捜査を進めていましたが、仕入れ値などに関するデータを不正に持ち出した疑いで社長を逮捕する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
社長は、もともと「はま寿司」の運営会社の役員を務めていて、おととし、その親会社から「カッパ・クリエイト」の顧問に転職し、副社長を経て去年、社長に就任していました。
警視庁は今後、詳しい動機やいきさつの解明を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB