食材価格や物流費などの上昇で外食産業を取り巻く環境が厳しくなる中、愛知県に本社を置く8つの外食チェーンはコスト削減を進めるため、店舗の営業に必要な資材の共同調達に乗り出すことになりました。
共同調達に参加するのは、手羽先で知られる「世界の山ちゃん」、ラーメンの「スガキヤ」、和食レストランの「サガミ」や「木曽路」など8つの外食チェーンの運営会社です。
事務局を務める会社によりますと、愛知県に本社を置く各社は10月1日から店舗の営業に必要なテイクアウト容器や割り箸、それに調理器具やマスクなどのさまざまな資材を名古屋市の商社に一括して発注します。
こうした資材の購入額は参加企業全体で年間数億円に上っていて、各社の分をまとめて発注量を増やすことで、調達価格を10%程度引き下げられるということです。
こうした取り組みは東海地方の外食チェーンでは異例だとしています。
事務局を務める会社では「新型コロナの影響に加え、食材価格や物流費などの上昇で外食産業を取り巻く環境は厳しく、それぞれの会社の経営努力では限界がある。日頃はよきライバルだが、協業できる分野では協力を進める」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB