回転ずしチェーンの「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトの社長が、以前勤めていたライバルチェーンの営業秘密に当たるデータを不正に持ち出したなどとして、不正競争防止法違反の疑いで警視庁に逮捕されました。警視庁は社長を取り調べ、詳しい動機やいきさつの解明を進める方針です。
逮捕されたのは、「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトの社長、田邊公己容疑者(46)です。
捜査関係者によりますと、田邊社長は、おととし、競合する別の回転ずしチェーン「はま寿司」の営業秘密に当たる、仕入れ値などに関するデータを不正に持ち出したなどとして、不正競争防止法違反の疑いが持たれています。
警視庁は去年、「はま寿司」からの刑事告訴を受けて捜査を進めていましたが、これらのデータが営業秘密に該当すると判断したということです。
社長は、かつて「はま寿司」の役員を務めていて、おととし11月に、その親会社からカッパ・クリエイトの顧問に転職し、副社長を経て去年、社長に就任していました。
回転ずしは、消費者の節約志向を背景に大手5社を中心に競争が激化しています。
警視庁は社長を取り調べ、詳しい動機やいきさつの解明を進める方針です。
-- NHK NEWS WEB