ソフトバンクグループは、傘下の投資ファンドで従業員のおよそ3割を削減することがわかりました。8月に発表した決算で3兆円を超える赤字を計上し、その要因となった投資事業を縮小して立て直しを急ぎます。
ソフトバンクグループは、世界的な株式市況の低迷を受けて、8月に発表したことし6月まで3か月間のグループの決算で最終的な損益が3兆円を超える赤字となり、その要因となった、傘下に持つ投資ファンドの事業を縮小して聖域のないコスト削減策を進めるとしていました。
関係者によりますと、この投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」で、およそ500人いる従業員のうち、3割にあたる150人を削減することになりました。
会社では29日から対象の従業員に対し、通知を始めたということです。
ソフトバンクグループは、9月には保有する中国ネット通販最大手のアリババグループの株式の一部を手放し、持ち分法が適用される関連会社から外すなど、財務基盤の強化に向けた対応も進めています。
今後は、グループの中核企業として傘下に持つイギリスの半導体開発会社「Arm」の事業の強化など、グループ全体の収益構造の立て直しを急ぐとしています。
-- NHK NEWS WEB