半導体メーカー大手のキオクシアは、記憶用の半導体の需要が落ち込んでいることから、10月1日から当面、生産量を3割減らすと発表しました。世界的な物価高に伴って、景気に減速感が出ているためだとしています。
キオクシアは、三重県四日市市と岩手県北上市の工場でデータセンターやパソコン、それに、スマートフォンなどに使われる記憶用の半導体を生産しています。
会社は、これらの拠点での生産量を10月1日からから当面、現在より、およそ3割減らすと発表しました。
生産の減少による雇用の調整は行わないとしています。
これまではコロナ禍のリモートワークの普及などで、記憶用の半導体の需要が増え、フル稼働での生産が続いていましたが、会社は減産の理由について、こうした「巣ごもり需要」が一巡したうえ、世界的な物価高に伴い景気に減速感が出ているためだとしています。
半導体では、パソコンやスマートフォン向けの需要が落ち込む一方、自動車や工場向けの製品は引き続き不足していて、製品によって需要にばらつきが出ています。
-- NHK NEWS WEB