情報サービス会社「グノシー」の役員が、以前勤務していた不動産会社で業務委託先の会社に委託料を水増し請求させ、およそ3100万円の損害を与えたとして背任の疑いで警視庁に逮捕されました。調べに対し、容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、情報サービス会社、「グノシー」の執行役員、山本裕太容疑者(40)です。
警視庁によりますと、山本執行役員は、以前役員を務めていた不動産会社で2018年からおととしにかけ、ウェブサイト制作などを委託していたIT関連会社の社長におよそ3100万円を水増し請求させて不動産会社に損害を与えたとして背任の疑いが持たれています。
執行役員が社長に指示して水増し請求分をみずからの口座などに入金させ、一部を投資などに使っていたとみられるということです。
不動産会社の社員が高額な委託料を不審に感じ、社内調査が行われるなどして不正が発覚し、会社からの刑事告訴を受けて警視庁が捜査を進めていました。
調べに対し「今は容疑を否認します。後日、事実をお話しします」と供述しているということです。
「グノシー」は2012年に設立され、スマートフォン向けのニュースアプリで利用者を増やすなどしています。
事件について「警察の捜査に全面的に協力していくとともに、事実関係が明らかになりしだい厳正に対処します」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB