週明け3日のニューヨーク株式市場は、欧米の長期金利の低下を受けてダウ平均株価が700ドルを超える大幅な値上がりとなったほか、外国為替市場の円相場は、1ドル=144円台での取り引きとなっています。
3日の債券市場では、イギリス政府が経済対策の柱の1つとしていた減税案を撤回すると発表し、財政悪化への懸念が和らいだことをきっかけに、欧米各国の国債が買われて欧米の長期金利が低下しました。
これを受けてニューヨーク株式市場では、これまで売られていた銘柄を中心に買い注文が膨らみ、ダウ平均株価の終値は先週末と比べて765ドル38セント高い、2万9490ドル89セントでした。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も、2.2%の大幅な上昇となりました。
外国為替市場の円相場は、3日の東京市場で一時、1ドル=145円台まで値下がりしましたが、ニューヨーク市場では日米の金利差が拡大することへの警戒感が和らいで、1ドル=144円台での取り引きとなっています。
市場関係者は「この日発表されたアメリカの製造業の景況感を示す経済指標が市場の予想を下回ったことで、大幅な利上げが続くとの見方がいくぶん後退したことも株価の上昇につながった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB