テレビ朝日は、安倍元総理大臣の「国葬」を伝えた先月28日の情報番組の中で、事実に基づかない発言を行ったとして、自社のコメンテーターを4日付けで出勤停止10日の懲戒処分にしたと発表しました。
処分を受けたのは、テレビ朝日の朝の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」でコメンテーターを務める報道局社員の玉川徹氏です。
会社によりますと、玉川氏は、安倍元総理大臣の国葬で、菅前総理大臣が読み上げた追悼の辞について、先月28日の放送で、「当然、これは電通が入っていますからね」などと発言しました。
翌日の番組で事実ではなかったとして謝罪しましたが、会社は、事実に基づかない発言で、番組や会社の信用を傷つけ損害を与えたとして、5日から出勤停止10日の懲戒処分にしました。
また、報道局の情報番組センター長と番組担当のチーフプロデューサーの2人もけん責の懲戒処分としました。
会社によりますと玉川氏は、出勤停止の処分のあと、番組に復帰する予定だということです。
テレビ朝日の篠塚浩社長はきょうの定例の記者会見で、「当社の番組で事実に基づかない発言があったことは誠に遺憾だ。ご迷惑をおかけした関係者、視聴者の皆さまに改めて心よりおわび申し上げます」と述べました。
-- NHK NEWS WEB