金融大手の「みずほフィナンシャルグループ」が、ネット証券大手の「楽天証券」に出資する方針を固めたことが分かりました。来月にも株式の2割を取得する方針で、金融業界では、大手金融グループと、若い世代を中心に口座数を伸ばすネット証券との提携が相次いでいます。
関係者によりますと、「みずほフィナンシャルグループ」は子会社の「みずほ証券」を通じて、来月にも「楽天グループ」が保有する「楽天証券」の株式の2割を取得する方針を固めました。
株式の取得額は800億円規模になるとみられます。
みずほ証券は、富裕層向けの対面でのビジネスが中心ですが、若い顧客層を取り込むためすでに通信大手ソフトバンクの子会社、「PayPay証券」の株式の49%を取得しています。
今回、若い世代を中心におよそ800万の口座数を持つ楽天証券にも出資することで、ネット証券ビジネスの強化を一段と進めるねらいがあります。
一方、楽天証券としても、みずほが持つ巨大な顧客基盤を活用してネット金融の分野でビジネスを拡大するねらいがあるとみられます。
金融業界ではことし7月に「三井住友フィナンシャルグループ」もネット証券最大手で「SBIホールディングス」に出資していて、大手金融グループとネット証券が提携して証券ビジネスを強化しようという動きが広がっています。
-- NHK NEWS WEB