ロシアのプーチン大統領はウクライナの4つの州を一方的に併合する手続きを完了させるとともに、ウクライナの原子力発電所をロシア政府の管理下に置く大統領令に署名するなど支配の既成事実化を加速させています。これに対しウクライナ政府は領土の併合は無効だと強く非難し、反転攻勢を強めています。
ロシア大統領府は5日、プーチン大統領が、▼ウクライナ東部のドネツク州とルハンシク州、▼南東部ザポリージャ州、▼南部ヘルソン州の合わせて4つの州を併合すると一方的に定めた文書に署名したと発表しました。
さらにウクライナにあるザポリージャ原子力発電所をロシア政府の管理下に置くことを命じる大統領令にも署名しました。
大統領令では、原発の施設などはロシア政府が所有し、安全管理や運営を担うために新たに国営企業を設立するとしています。
プーチン政権は今後、一方的に併合した地域の「領土防衛」を名目に侵攻を継続していく方針です。
-- NHK NEWS WEB