6日のニューヨークの金融市場では、アメリカの大幅な利上げ観測を背景に一時、1ドル=145円台前半まで円安が進んだほか、ダウ平均株価が下落しました。
6日のニューヨーク外国為替市場では中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会の幹部の発言などによって大幅な利上げ観測が強まったことを背景にアメリカの長期金利が上昇し、日米の金利差の拡大が意識されて円を売ってより利回りが見込めるドルを買う動きが強まりました。
このため、円相場は一時、1ドル=145円台前半まで値下がりしました。
ニューヨーク株式市場では大幅な利上げによる景気減速への懸念などから売り注文が増え、ダウ平均株価の終値は前日に比べて346ドル93セント安い2万9926ドル94セントと3万ドルを3日ぶりに割り込みました。
また、ニューヨーク原油市場では5日に産油国でつくるOPECプラスが11月以降の原油の大幅な減産を決め、需給が引き締まるとの見方が広がっていることから、6日は国際的な原油取り引きの指標となるWTIの先物価格が3週間ぶりに一時、1バレル=89ドル台まで上昇しました。
-- NHK NEWS WEB