金融大手の「みずほフィナンシャルグループ」は子会社の「みずほ証券」を通じて「楽天グループ」が保有する「楽天証券」の株式の19.99%を、来月に取得すると発表しました。若い顧客層を取り込むねらいがあり、株式の取得額は800億円となる見通しです。
「みずほフィナンシャルグループ」は「みずほ証券」を通じて、すでに通信大手ソフトバンクの子会社「PayPay証券」の株式の49%を保有していますが、およそ800万の口座数を持ち、若い世代を中心に口座数を伸ばしている「楽天証券」にも出資することで、ネット証券ビジネスをさらに強化したい考えです。
一方「楽天証券」としては、みずほが持つ巨大な顧客基盤を活用してビジネスを拡大するとともに、携帯電話事業で収益が悪化している楽天グループの資金調達につなげるねらいもあります。
金融業界では大手金融グループとネット証券が提携して、証券ビジネスを強化する動きが相次いでいます。
ことし7月には「三井住友フィナンシャルグループ」も、ネット証券最大手の「SBIホールディングス」に出資しています。
-- NHK NEWS WEB