アメリカのバイデン政権は、大量破壊兵器や最新の軍事システムに転用が可能な半導体関連製品について中国向けの輸出規制を強化すると発表しました。
ハイテク分野でも米中の覇権争いが激しさを増す中、中国のスーパーコンピューターの開発や最先端の半導体の製造能力を抑えこむねらいです。
アメリカの商務省は7日、国家安全保障と外交政策上の利益を保護するため中国に対する新たな輸出規制を実施すると発表しました。
新たな規制では、アメリカ政府が指定する中国の企業に半導体関連製品を輸出する場合、商務省の許可を得ることが必要になります。
対象となるのは、AI=人工知能やスーパーコンピューターなどに使われ、大量破壊兵器の開発や最新の軍事システムなどに転用が可能な製品です。
アメリカは、すでに中国の通信機器大手「ファーウェイ」などへの半導体の輸出規制を行っていて、ハイテク分野での米中の覇権争いが激しさを増す中、さらに規制を強化することで中国のスーパーコンピューターの開発や最先端の半導体の製造能力を抑えこむねらいです。
-- NHK NEWS WEB