大手電機メーカーの三菱電機の元社員が25日に記者会見し、月100時間を超える長時間の残業が原因でうつ病を発症したとして労災と認定されたことを明らかにしました。三菱電機は「労働基準監督署の判断を確認のうえ、対応を検討する」としています。
記者会見した三菱電機元社員の31歳の男性は3年前に入社し、神奈川県にある研究所で半導体レーザーの研究などを行っていましたが、うつ病を発症し、ことし6月に解雇されたということです。
男性がうつ病を発症したのは、月100時間を超える長時間の残業が原因だったとして24日に労働基準監督署から労災と認定されたということです。男性は160時間の残業をしたおととし2月、上司の指示で残業を59時間しか申告できなかったと主張しています。
男性は、「一定の時間を超えると、サービス残業で際限なく働かされた。残業隠しの問題は日本社会にまん延している。同じように苦しんでいる人に諦めずに労基署に相談して欲しい」と訴えました。三菱電機は、「労働基準監督署の判断を確認のうえ、対応を検討します」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB