成田空港を運営する成田空港会社は、空港の利用者を増やそうと、PRに積極的に取り組む航空会社に対して、乗客の増加数に応じて補助金を出す新たな制度を来月から設けることになりました。
この制度は、利用客を増やすことで空港内の店舗の売り上げなどを伸ばそうと成田空港会社が設けます。具体的には、まず航空会社に、成田空港のPRイベントを開いたり成田発着の旅客機の割引運賃を設けたりするなどして乗客の誘致を図る計画や、搭乗手続きの自動化など空港の利便性を高める計画を提出してもらいます。
そして実際の乗客の増加数に応じて補助金を支給し、計画にかかる費用に充ててもらうとしています。補助金は国際線では、増加した乗客1人当たり100円前後、また全体の乗客数に対して1人当たり50円前後が支給されるということです。
成田空港会社によりますと、昨年度の実績で試算した場合、補助金はおよそ10億円に上るということですが、利用客が増えれば空港内の店舗の売り上げなども増え、空港の利益につながると見ています。成田空港会社の夏目誠社長は「新しい制度で航空会社と空港会社の双方の利益になると期待したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB