去年、大分市の県道で194キロの猛スピードで車を運転し、死亡事故を起こした当時19歳の会社員が過失運転致死罪で起訴されたことをめぐり、事故で亡くなった男性の遺族などが検察に対し刑の重い危険運転致死罪に切り替えるよう求めるおよそ2万2000人分の署名を提出しました。
去年2月、大分市大在の県道の交差点で当時19歳の会社員が時速194キロで車を運転して車どうしの衝突事故を起こし、相手の車に乗っていた小柳憲さん(当時50)が亡くなりました。
会社員は危険運転致死の疑いで書類送検されましたが、大分地方検察庁はことし7月、衝突するまでまっすぐ走って車を制御できていたなどとして、刑の軽い過失運転致死罪で起訴しました。
これに対して、小柳さんの遺族などは納得できないとして、危険運転致死罪に変更するよう求める署名活動を行っていました。
そして11日、およそ1か月で集まった2万2141人分の署名を検察に提出しました。
遺族によりますと、署名を受け取った検事は、「捜査の状況については回答できないが、危険運転致死罪に変更するか検討中だ」と話したということです。
小柳さんの姉は、「全国から多くの人に署名をいただき感謝している。危険運転致死罪への変更だけを求めて、これからも活動していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB