9月に即位したイギリスのチャールズ国王の戴冠式が、来年5月に首都ロンドンのウェストミンスター寺院で行われることになりました。
チャールズ国王は、母親のエリザベス女王の死去を受け、9月8日に即位しました。
イギリス王室は11日、国王の戴冠式について、エリザベス女王の国葬も行われたロンドンのウェストミンスター寺院で来年5月6日に行うと発表しました。
戴冠式は過去900年間、ウェストミンスター寺院で行われてきたということで、各国から多くの要人が参列するものとみられます。
チャールズ国王はカミラ王妃とともに王冠を授けられ、イギリス国教会の最高位の聖職者であるカンタベリー大主教の祝福などを受けるということです。
また、イギリスでは、硬貨や切手に描かれる国王の横顔のデザインのほか、郵便ポストや王室の公的文書などに使われる国王の紋章が相次いで発表されています。
こうした中、調査会社イプソスが先月行った世論調査で、チャールズ国王が「国王としていい仕事をすると思う」と回答した人は全体の61%を占め、3か月前に比べて12ポイント増えました。
これについて調査会社は「イギリス人の多くはチャールズ国王と君主制を好意的に受け入れていることが伺える。その一方で、特に若い世代に王室の妥当性に懐疑的な人が多い中、こうした傾向が続くかどうか注視する必要がある」と分析しています。
-- NHK NEWS WEB