企業の間で取り引きされるモノの価格を示す企業物価指数の先月の速報値は、前の年の同じ月と比べて9.7%上昇しました。
2020年の平均を100とした水準で116.3と、6か月連続で過去最高を更新し、原材料価格の上昇や急速に進む円安が大きく影響しています。
電気やガス、鉄鋼と非鉄金属、それに卵や牛肉といった農林水産物など、企業の間で原材料費の上昇分を販売価格に転嫁する動きが広がり、対象となった515品目のうち8割以上の435品目が値上がりしました。
また、前の年の同じ月と比べた輸入物価の上昇率は、円換算で48%となり、急速に進む円安が指数を押し上げています。
日銀は「商品の価格改定期などを捉え、販売価格に転嫁する動きはしばらく続くとみている。ウクライナ情勢や海外経済、金融市場の動向がどのような影響を及ぼすか、注意深くみていきたい」としています。
-- NHK NEWS WEB