アメリカの先月の消費者物価指数が発表され、前の年の同じ月と比べて8.2%の上昇となりました。記録的な水準のインフレが続いていて、中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、来月の会合でもインフレ抑制に向けた大幅な利上げを継続する方針を示すものとみられます。
アメリカ労働省が13日に発表した先月の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて8.2%の上昇となりました。
上昇率は前の月の8.3%からわずかに縮小し、3か月連続で鈍化しましたが、8%程度の伸びを見込んでいた市場の予想を上回りました。
項目別では、食品や住居費などの品目が前の年の同じ月と比べて上昇しました。
また、変動の大きい食品やエネルギーを除いた物価指数は6.6%の上昇と、上げ幅は1982年8月以来、およそ40年ぶりの水準となり記録的なインフレが続いています。
アメリカでは深刻な人手不足を背景に賃上げ競争を繰り広げる企業の間で、人件費の増加分を物価に転嫁する動きが続き、記録的なインフレが収束しない大きな要因と指摘されています。
今回公表された先月の消費者物価指数でも記録的なインフレが確認されたことから、中央銀行にあたるFRBは、来月の金融政策を決める会合でインフレを抑え込む大幅な利上げを継続する方針を示すものとみられます。
-- NHK NEWS WEB