遺伝子検査を行う大手「エスアールエル」が、医療機関から委託されている白血病の遺伝子検査の一部で検査方法に誤りがあり、不正確な結果を報告していたことがわかりました。会社側は24日に記者会見を開いて謝罪したうえで、過去に誤った方法の検査がどれくらいあったかなどを詳しく調査する方針を明らかにしました。
「エスアールエル」によりますと、医療機関から委託を受けて行っている白血病の遺伝子検査で、去年10月に「結果がおかしいのではないか」という指摘が医療機関から寄せられたということです。
このため、会社が詳しく調べたところ、今月21日までに、検査に使う試薬の作成方法に誤りがあり、検査結果も不正確だったことがわかったということです。
この遺伝子検査は、医療機関が患者の治療方法を選択する際などに役立てているということで、これまでに10万件以上の委託を受けているということです。
「エスアールエル」は、医療機関の判断に影響を与えた可能性があるとして、厚生労働省に報告するとともに、24日に記者会見を開き、東俊一社長が「医療機関や患者にご迷惑をおかけして大変申し訳ない」と謝罪しました。
そのうえで、過去に誤った方法の検査がどれくらいあったかなどを専門家とともに詳しく調査する方針を明らかにしました。
-- NHK NEWS WEB