日野自動車は排ガスなどのデータの不正問題で、トラックを購入したオーストラリアの企業などから、損害賠償を求める集団訴訟を起こされたことを明らかにしました。不正問題を受けた集団訴訟はアメリカに続いて2件目となります。
日野自動車は排ガスなどの不正なデータを、およそ20年にわたり国に提出していた問題が明らかになり、国土交通省が組織風土の抜本的な改革などを求める是正命令を出し、会社側は再発防止策を進めるとしています。
日野自動車によりますと、集団訴訟を起こしたのは2003年からことしにかけてトラックを購入したオーストラリアの企業などで、現地の裁判所で日野自動車と現地の子会社を相手取り、損害賠償などを求めています。
具体的な額は訴状に記載がなく、分からないとしています。
日野自動車は国内で生産したトラックをオーストラリアに輸出し、去年はおよそ6000台を販売していましたが、現在は輸出を停止しています。
日野自動車は「原告らの主張および請求内容を精査したうえで、適切に対処していきます」とコメントしています。
不正問題を受けた集団訴訟はアメリカに続いて2件目となります。
-- NHK NEWS WEB