今月、フランス・パリの空港で日本航空の羽田行きの便が搭乗手続きのミスで乗客が定員より1人多い状態で離陸しようとし、出発をやり直していたことがわかりました。
日本航空によりますと、現地時間の今月21日午後7時ごろ、フランス・パリのシャルル・ド・ゴール空港で羽田行きの便が搭乗ゲートを離れたところ、乗客1人が座席がない状態で立っているのを客室乗務員が見つけました。
この便はすでに満席で定員より1人多い状態だったことから、機長は機体を搭乗ゲートに戻し、乗客1人を降ろして、およそ1時間遅れで出発しました。日本航空が調べたところ、空港業務を委託しているフランスの会社の社員が出発カウンターで搭乗を受け付けた際、乗客の女性1人の搭乗券を誤って別の女性に発行していました。
その後、実際に予約していた女性にも再発行したため、同じ搭乗券が2枚発行された状態となり、搭乗ゲートでエラーの通知が出ましたが、係員がそのまま通していたということです。日本航空は正しい手順を踏まなかった経緯について調べていて、国土交通省は詳しい原因と再発防止策を報告するよう求めています。
国内の航空会社では、去年9月にも全日空の便が福岡空港で定員より乗客が1人多い状態で離陸しようとして、国土交通省から厳重注意を受けています。
-- NHK NEWS WEB