三菱自動車工業は、生産をいったん終了した商用のEV=電気自動車を再び販売することになりました。脱炭素への対応を迫られる物流業界などで商用EVの需要が高まっているためで、このところ相次いで導入されている中国製のEVなどとの競争が激しくなりそうです。
このEVは三菱自動車工業が2011年に販売を開始しましたが、エンジン車と比べた価格の高さなどから販売台数はおよそ9000台にとどまり、去年3月に生産を終えました。
一度生産を終えた車を再び販売するのは異例ですが、会社では、脱炭素への対応を迫られている物流業界などでEVの需要が高まっていることから、来月から一般向けの販売を再開します。
価格は240万円余りですが、国や自治体の補助金を利用すれば導入費用を大幅に抑えられるということです。
軽EV推進室の五島賢司室長は「ここ2年くらいで潮目が変わり、EVへの世の中の関心が高まっている。会社の車をEVにしたいという引き合いが非常に増えている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB