日本航空は国際線の運賃に上乗せする特別運賃「燃油サーチャージ」について、原油価格の下落でことし12月と来年1月に発券する分を引き下げると発表しました。会社によりますと「燃油サーチャージ」の引き下げはことしに入って初めてです。
「燃油サーチャージ」は、航空会社が航空機の燃料価格に応じて、国際線の運賃に上乗せする特別料金で2か月ごとに見直しています。
これについて、日本航空はことし12月と来年1月に発券する分を引き下げると発表しました。
高騰していた原油価格が、世界経済の減速への懸念からことし8月と9月の平均価格で下落したためで、会社によりますと「燃油サーチャージ」の引き下げはことしに入って初めてです。
このうち、日本とヨーロッパや北米を結ぶ便は片道4万7000円と現在より1万200円、ハワイやインドを結ぶ便では片道3万500円と現在より6900円いずれも引き下げられます。
ただ「燃油サーチャージ」は今月と来月分はこれまでで最も高くなっていて、12月から引き下げられても高止まりの状況が続くことになります。
世界各国で新型コロナの水際対策が緩和される中、旅行業界などでは「燃油サーチャージ」の高止まりが旅行需要に水を差すのではないかという懸念も出ています。
-- NHK NEWS WEB