東京オリンピック・パラリンピックをめぐる汚職事件で、東京地検特捜部は、組織委員会の元理事がスポンサーの契約業務を請け負った広告会社のADKホールディングス側と、大会マスコットのぬいぐるみを販売した都内の会社に便宜を図り、総額5400万円の賄賂を受け取ったなどとして受託収賄の疑いで再逮捕しました。
また、贈賄の疑いでADKホールディングスの社長ら3人を新たに逮捕しました。
一連の事件で元理事が逮捕されるのは、これで4回目で、賄賂の総額は1億9000万円余りに上るとみられます。
受託収賄の疑いで再逮捕されたのは、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)です。
また贈賄の疑いで、東京 港区に本社がある広告大手ADKホールディングスの社長植野伸一容疑者(68)と、元事業統括部長の久松茂治容疑者(63)、元事業統括部長補佐の多田俊明容疑者(60)が新たに逮捕されました。
東京地検特捜部によりますと、高橋元理事はADKマーケティング・ソリューションズの代表取締役だった植野社長らから依頼を受け、スポンサーの契約業務を請け負えるよう便宜を図った謝礼などとして、2017年11月からことし1月までの間に、総額4700万円の賄賂を受け取った疑いが持たれています。
-- NHK NEWS WEB