国内の多くの工場で製品の検査不正が明らかになっている三菱電機は、兵庫県など全国11の拠点で新たに70件の不正があったと明らかにしました。
会社は一連の不正を受けて、新たに10人の役員に対し、報酬を減額する処分を発表しました。
三菱電機は、去年明らかになった製品の検査不正をきっかけに、弁護士などで作る委員会が国内すべての拠点を対象に調査を行っていて、20日、最終報告書を公表しました。
それによりますと、新たに不正が見つかったのは、兵庫県の姫路製作所や岐阜県の中津川製作所など全国11の拠点で、不正の件数は70件に上ります。
これで、国内の生産拠点の8割近い17の拠点で合わせて197件の検査不正や不適切な行為が明らかになったことになります。
一連の不正を受けて、会社は20日、経営陣の責任を明確にするため、新たに10人の役員に対し、報酬を減額する処分を発表しました。
このうち、すでに退任した役員には、報酬の自主返納を要請するとしています。
これで、すでに報酬の減額処分を受けている漆間啓社長を含めて役員の処分は22人に上りました。
三菱電機は、20日夕方、漆間社長らが記者会見し、詳しく説明することにしています。
-- NHK NEWS WEB