電子部品大手の「日本電産」のことし4月から先月までの決算は、売り上げ、最終的な利益ともに、この時期として過去最高となりました。家電やゲーム機向けのモーターの販売が堅調だったうえ、円安で収益が押し上げられたことなどが主な要因だとしています。
日本電産が発表した、ことし4月から先月までのグループ全体の決算によりますと、
▽売り上げは、前の年の同じ時期より24.2%増えて1兆1307億円、
▽最終的な利益は、30.1%増えて866億円となり、
いずれも、この時期としては過去最高となりました。
これは、
▽家電やゲーム機向けの小型モーター、
それに、
▽発電機向けの大型モーターの販売が堅調に推移したことに加えて、
▽円安の影響で収益が押し上げられたことなどが主な要因です。
日本電産の永守重信会長は、24日にオンラインで記者会見し、「私はCEO=最高経営責任者に復帰したが、業績を早く回復させることが重要だと考えている。いま企業文化が混乱していると思っており、来年4月には新しい体制をつくりあげ、原点に立ち返って会社を立て直したい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB