日立製作所のことし4月から9月まで半年間のグループ全体の決算は、円安の効果として4000億円を超える業績の押し上げがあり、この時期としては、売り上げが過去最高となりました。
日立製作所の先月まで半年間のグループ全体の決算によりますと、売り上げは前の年の同じ時期より12.1%増えて5兆4167億円となりました。
円安の効果として4470億円の業績の押し上げがあり、売り上げは、この時期としては過去最高となりました。
また、本業のもうけを示す営業利益は4.7%増えて3246億円となりました。
DX=デジタルトランスフォーメーションの関連事業が好調だった一方、原材料価格の高騰による影響もあり、売り上げの伸びに対して営業利益の伸び率は低い結果となりました。
一方、今年度1年間の業績見通しは、円安の効果を見込んで、売り上げを昨年度より1.3%多い10兆4000億円に上方修正しました。
また、最終的な利益は、日立金属と日立建機の株式の売却益を計上するなどして、過去最高の6000億円を見込んでいます。
オンラインで記者会見した河村芳彦副社長兼CFOは、円安について「自動車メーカーの場合は、輸出による円安の効果が大きく出るが、当社の場合は、外国で作って外国で販売するため、もう、そういう構造にはなっておらず、為替に対しては、ニュートラル=中立な構造になっている」と述べました。
-- NHK NEWS WEB