ドイツのショルツ首相が来月4日に中国を訪問し、共産党のトップとして異例の3期目に入った習近平国家主席と会談することになりました。
ドイツで人権問題などを理由に中国への警戒感が高まる中、ショルツ首相は中国との経済関係を優先させているといった批判が出ていて、会談でどのような姿勢を示すか関心が集まっています。
ドイツ政府の報道官は28日の記者会見で、来月4日にショルツ首相が中国を訪問し習主席などと会談すると発表しました。
ショルツ首相は共産党のトップとして異例の3期目に入った習主席に会うG7=主要7か国の最初の首脳になる見通しです。
ドイツでは人権問題や南シナ海への海洋進出を理由に中国に対する警戒感が高まっていますが、ドイツにとって中国は最大の貿易相手国で、政府は今月26日、中国の国有企業が北部ハンブルクの港に出資することを条件付きで認めました。
地元メディアは政権内で反対意見が出る中、首相府が決定を主導したと伝え、ショルツ首相が中国との経済関係を優先させたという批判が出ています。
今回の訪問にドイツ企業の幹部も同行する予定で、ショルツ首相が習主席との会談でどのような姿勢を示すか関心が集まっています。
-- NHK NEWS WEB