9年前、「餃子の王将」を展開する会社の社長が京都市の本社前で銃撃され死亡した事件で、殺人などの疑いで逮捕された工藤会系の暴力団幹部について、裁判所は30日から10日間の勾留を認めました。
警察は今後、背後関係などについて本格的に取り調べることにしています。
平成25年に、「王将フードサービス」の京都市の本社前で、社長だった大東隆行さん(当時72)が拳銃で撃たれて死亡した事件で、殺人などの疑いで逮捕された特定危険指定暴力団・工藤会系の暴力団幹部、田中幸雄容疑者(56)について京都地方裁判所は30日から10日間の勾留を認める決定をしました。
勾留質問を受けるため裁判所への移動には30日も防弾仕様の車両が使われるなど、厳重な警戒態勢がとられました。
田中容疑者は逮捕直後の調べに黙秘していましたが、警察によりますとその後、雑談には応じているということです。
警察は田中容疑者を銃撃の実行役とみていますが、これまでの捜査では大東さんや会社との接点は確認されていないということです。
このため何者かに依頼された疑いもあるとみて、福岡や京都の関係先を捜索するとともに、田中容疑者を本格的に取り調べ、背後関係など詳しく捜査を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB