SMBC日興証券が31日に発表した9月までの半年間の中間決算は、幹部らによる相場操縦事件の影響で株式や債券の取り引きが減ったことから最終的な損益は94億円余りの赤字となりました。
これはSMBC日興証券が三井住友フィナンシャルグループの傘下に入った2009年以降の中間決算の最終損益では最大の赤字額となります。
会社によりますと売り上げにあたる純営業収益は前の年の同じ時期より39.6%減って1077億円余りとなりましたが会社は、事件の影響で顧客の間で株式や債券の取り引きなどを取りやめる動きが続いたことからおよそ250億円の減収につながったと説明しています。
相場操縦事件をめぐってSMBC日興証券は、10月7日に金融庁から問題となった業務を3か月間停止するよう命じられるなどの行政処分を受けています。
牛島真丞 常務はオンラインでの記者会見で「事件の影響による減収分が簡単に戻るとは見ていないが1日も早い信頼回復に努めたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB