中国政府は、社会的な影響力がある芸能人などを企業の広告に起用する際の規制を強化する方針を明らかにしました。
習近平指導部としては、広告にも統制の網をかけ、政府批判につながる動きを抑え込むねらいがあるとみられます。
中国政府で、企業や、インターネット、それにメディアなどを管理する7つの当局は、31日、企業の広告に起用される芸能人などの条件を示した指導意見を公表しました。
この中では「この数年、一部の芸能人やインフルエンサーが違法な広告で、誤った意識を広めている」と指摘したうえで、習近平国家主席の指導思想に基づき広告活動を行うよう求めています。
指導意見では「伝統的な美徳に合致しなければならない」とか「社会の安定を妨げる言動を実施してはならない」、それに「党の指導者のイメージで広告をおこなってはならない」などの項目が列挙され、違法な広告は法に基づいて関係者を処罰するとしています。
中国ではこのところ、社会的な影響力のある芸能人やインフルエンサーへの締めつけが強化されていて、習近平指導部としては、広告にも統制の網をかけ、政府批判につながる動きを抑え込むねらいがあるとみられます。
-- NHK NEWS WEB