新しいビジネスのアイデアを競う世界大会がアメリカで開かれ、ITを活用して幼稚園児を見守るサービスを開発した日本のベンチャー企業が優勝し、アメリカの投資会社から日本円で1億円を超える出資を受けることになりました。
IT企業が多く集まるサンフランシスコで24日、「スタートアップ・ワールドカップ」と銘打って、起業家たちが新しいビジネスのアイデアを競う大会が開かれました。
12の国や地域の予選を勝ち抜いた企業が、およそ200人の投資家を前に次々とアイデアを披露し、このうち日本代表の名古屋のベンチャー企業は、センサーやカメラを搭載したロボットが幼稚園児の体温をチェックしたり遊ぶ様子を写真に収めて親に送ったりするサービスを紹介しました。
また、台湾の代表がバイクのヘルメットをかぶったまま通話ができる技術を、ルクセンブルクの代表は靴底に搭載したバッテリーを使って温めることができるスニーカーを、それぞれ発表しました。
このあと著名な投資家など7人の審査員が選考した結果、ターゲットとする市場の将来性が評価された日本代表が優勝し、主催したシリコンバレーの投資会社から、日本円でおよそ1億1100万円の出資を受けることになりました。
優勝したベンチャー企業「ユニファ」の土岐泰之社長は「園児に特化したサービスが世界になかったことが、評価されたと思う。これをきっかけに、世界に展開する覚悟を決めて頑張りたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB